ピアノとお箏とわたし

私の今までの音楽人生についてざっと振り返ってみました。

ご興味ある方は、是非読んでみてください♪


==================================


4歳からピアノを習い始めました。上の兄たちも習っていたので、一緒に・・・という感じです。


小さい頃は、ただただ優しい先生に会えるのを楽しみに通っていた、という感じだったと思います。

小学校中学年頃から、『毎日15分ピアノの前に座り、練習』と母に言われて一応、その通りに守っていました。(ピアノの椅子に15分座って遊んでいたこともありました;)

お箏はというと・・・、たまに、気になった時だけ教えてもらい弾くようになったのも、おそらく同時期だったと記憶しています。


小学校高学年頃からピアノは練習時間が自然と増えていき、鼓笛クラブにも入り、「音楽が好きだ!」と認識し始めます。中学校では、毎年合唱コンクールの伴奏をするのが楽しみで、伴奏が難しい程燃えました。


高校は、迷うことなく県立の音楽科のある高校へ入学。周りがみんなピアノや声楽や楽器を専攻している環境で、結構真面目に朝練や放課後練に勤しんでいました。毎日学校へ行くのが本当に楽しかったです。(通学時間は過去最長の約2時間でした。この頃に無知だった電車の路線に少し詳しくなりました。)


ちなみに、この頃の私のお箏事情はというと・・・

母が地元鶴ヶ島市で起ち上げた邦楽合奏団「花千(かゆき)」の定期演奏会にちょこっと出させてもらったりして、主に現代邦楽曲を弾いていました。


そして、大学は、国立音楽大学(ピアノ科)へ入学。


大学では、教職課程を取り、中・高教員免許も取得しました。

色んな科の友人ができ、知らないことだらけの私は、みんなからたくさんの知識や刺激をもらいました。


私が通っていた大学は、三年次からコースが選択できたので、日本伝統音楽コース(箏)へ入りました。そこで私の中に眠っていたお箏熱が燃え上がります。五段砧で指の皮ボロボロになりながらも、弾くこと(というか、練習すること)を純粋に楽しんでいました。


そして、大学卒業。

そして、短大入学(!)


・・・お箏にはまってしまい、もっとお箏弾きたくなっちゃったんです。

そこでは、個人レッスンはもちろんでしたが、和楽器でのアンサンブルのみならず、洋楽器とのアンサンブルも学ぶことが出来ました。講師の先生方が素晴らしすぎて・・・自分の中で、アンサンブルへの憧れのようなものが膨らみ、ソロを弾くときには得れないまた違う魅力を感じました。(もちろんソロも大好きです。)

ただ、弾けて楽しい!練習楽しい!という自分本意な気持ちをこの学校へ入ってから脱することができたように思います。それからはずっと(今も)反省してばかりの日々ですが、自分の音に責任を持って演奏できる奏者になろうと己に問いかけながら精進しております・・・。



そして、この頃から昔からの夢のひとつでありましたピアノ教室を開きました。

実家では犬(柴犬♀)を飼っているのですが、犬を散歩させていると皆さん話しかけてくれて、ご近所さんとより仲良くなれますよね。

そんな中出会った近所の小学生の女の子Aちゃん。「お姉さんに教えてもらいたい」と言ってくれた事がきっかけでピアノを教え始めました。最初は数名でしたが、生徒の皆さんのご紹介もあり、おかげさまでたくさんの生徒に恵まれました。


子供たちを教えていると、純粋無垢とはまさにこのことなのか、と感じる場面があります。

とあるレッスンでの場面です。


思ったように指が動いてくれず、なかなか弾けない箇所があり悔しそうにしている生徒。(何度も弾けば弾くほど焦りからかもっと沼から抜け出せなくなります。)一旦冷静になるために鍵盤から手を放してもらい、なぜ難しく感じるのか一緒に考えました。ひたすら反復練習することが成功に繋がるわけではありません。曲の分析をして、その子に合った練習方法を提案し、曲に対するイメージを持ってもらい、その日は時間になってしまいレッスン終了。翌週に明るい顔でレッスンに来てくれた生徒。「先生、ここ弾けるようになったよ!」とキラキラ目を輝かせて嬉しそうに何度も弾いて聞かせてくれるではないですか。。。

『自分で今弾いている所が、どんな場面か想像して、もっと自分の音聞いてごらん。例えば~・・・。』って言っただけなのに、まるで魔法がかかったように素敵な音楽が聞こえてくるんです。ちょっとしたアドバイスと生徒の天性の創造力が合わさり、喜びを共有することができた嬉しいレッスンになりました。


こんな難しそうな曲いやだ~!と言う生徒も、ただ、ほんの少しアドバイスしただけで、「あ、弾けちゃった!」となる瞬間が本当に大好きです。


生徒の頑張りを見ていると、私も頑張ろう!と日々たくさんのパワーをもらっています。



さてさて、短大卒業後はというと・・・箏の演奏活動を始めました。

個人の活動と、グループでの活動が演奏のメインになっています。

「良いアンサンブルは、信頼関係がなければ成り立たない」という言葉をある時言われたことがあります。

本当にその通りだと思います。まだまだ至らない私ですが、尊敬でき、本音で話せる良い仲間に恵まれ(主に支えられています)とても幸せです。

所属グループのHPも別ページに載せてあるので、よかったら是非見てください!

そして、やがてお箏も少しづつですが、演奏会後にお稽古されてますか?とお声がけ頂いたことがきっかけで教え始めるようになり、現在に至ります。